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キヤノン システムアンドサポート株式会社 筆者:高根 英幸

キヤノン システムアンドサポート株式会社は、キヤノンマーケティンググループでコピー機の販売とリース、メンテナンスを主な業務とされている企業です。
全国に営業所があり、たくさんの社員様が毎日、営業車でお取引先を訪れています。
同社では、すでに弊社のジョブドライバー講習を3拠点の営業所で受講していただいています。そこでカスタマーサービス事業部 東京サービス推進本部 多摩サービス推進部 部長の池田知彰氏にお話しを伺いました。

●御社では営業車の運転に関して、どのような問題を抱えているのでしょうか。
私が担当している多摩地区というのは、交通事故や違反が多いんですよ(苦笑)。
その原因として地域的にクルマの使用頻度が高いことも関係しています。実は多摩地区というのは東京エリアで一番頻繁にクルマを使うところなんです。
まあ、それを言い訳にしてもいけないし、あってはならないことなんですけれど、必然的にリスクが増えるというところで多くなってしまう、ということです。

●御社では社内で何か交通安全対策のようなものはされているのでしょうか?
今、キヤノンではグループ自体のクオリティーの向上を目的に色々なことに取り組んでいます。
そのため社内でも交通安全の取り組みは色々とやっているんですよ。
その一つに総務から毎週、交通安全週報というのが送られてきまして、前の週に全国でおきた当社内の事故や違反事例の共有するために、
月曜日にその読み合わせをしています。

●1週間の始まりに前週の反省をして気を引き締めるとは、交通安全に対する意識が素晴らしいですね。
 では弊社のジョブドライバー講習を受講されて、どのようにお感じになったでしょうか。
御社のような専門の方にいらしていただいて、お話して頂くとたくさんの気付きがありますね。社内でも注意喚起や啓蒙はしているのですが習慣となっているせいか、
どうしても形骸化して効果が薄くなっている印象があります。
やはり定期的に外部の方に入って頂くことによって、新たな気付きが生まれます。先日の講習でも皆さん感じてくれたようです。

●期待された受講後の効果はありましたか?
はい、ありました。特にこの間の講習では、まず「見られている」という点ですね。
昔はクルマにキヤノンのロゴが入っていたので、自分たちなりにもそういう意識はしていたのですが、最近はロゴがありません。
従って、そうした意識は希薄だったと思います。しかし、荷物にはロゴが入っていますから、分かってしまいますよね。
あと私が一番感じたのは私自身あまり気の長い方ではないので、先日の講習の中で仰られていた、カッとした場合に6秒間我慢して数えてみろというところですね。
運転以外でも仕事中にカチンとくることもあるんですけど、あの話を聞いてから、少し時間を置くようにしているんです。
そうすると気持ちが収まるかなって感じます。
一つ一つは細かいことですが、そうしたことが非常に重要だと感じました。この講習は全拠点、全社員が受講して欲しい内容だ思いました。

●実際に講習を受けていただいてから2週間ほどたつわけですが、池田部長からご覧になられて、社員様たちがどう感じられているようでしょうか。
受講した社員全員に聞いたわけではないのですが、講習を受けたメンバーはそれなりに気をつけるようになったように感じられますね。
ただ、この間の講習を受けたメンバーは、過去に事故や違反歴のある者を中心としました。
違反の内容としてはスピード違反はさすがに無いんですけれど、通行区分帯違反とか右左折時の違反などが多いですね。

●スピード違反がないのは、テレマティクス導入による効果ではないでしょうか。
 御社の営業車では60km/hを超える速度で走行すると即、担当上司にeメールでその情報が届くそうですね。
 しかしながらそれが地域によっては、大変な足かせになっていると社員様からお聞きしたこともあります。

仰る通りです。「制限速度ピッタリで走っていると煽られる」という話も確かに社員から聞きます。
逆にお聞きしたいのは、60km/hでも道路によっては速度違反のケースがあることはわかりますが、交通の流れに乗るということは必要ないのか?という点です。
まあ、一回なったからと言ってどうということはないんですけど、あのeメールは実は全責任者に飛ぶんです。
つまり他の地区の責任者も確認できるということです。ですからそれが頻繁に飛ぶと車両運行禁止とか、そういう処置になるんです。

●テレマティクスも位置情報により制限速度を判断して制御を変更するなど、より高度なシステムに熟成すればより効果が望めると思います。
 では弊社に今後期待するのは、どんなことでしょうか。
ひとつはテレマティクスの活用方法を教えていただきたい、ということ。もう一つは同乗による社員への運転指導ですね。
先日の講習でも指導して頂きましたが、そのうち2人は新入社員でした。
定期的に入社してくる新入社員に対し、社員教育の一環としてそうした指導をしていただけると、有り難いですね。
この2人も会社に入ってから運転し始めたというところがありますし、若者のクルマ離れも叫ばれていますから。

●私どもの講習は、どのような企業様にお勧めできると思いますか。
社用車を扱うすべての業種に対応して下さるとのことなので、かなり幅広い企業の方にお勧めできると思います。
例えば、同じビルに日立システムズさんが入っているのですが、同じように営業車をたくさん使っているので、弊社の社員と運転の違いなどを意識することがあります。
この多摩地区というのは、クルマの使用頻度が高いのでほかにもたくさんの企業で効果が期待できると思いますよ。

●本日は貴重なご意見をありがとうございました。

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